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人生論3 お金と幸福度の関係 (収入と幸福度の関係は?,支出と幸福度の関係は?)

注意!複数の論文から一部のデータ等を引用させていただいていますが、著者の表現したいことを正確に捉えられているとは限りません。引用元を記載しておきますので、気になった方は、引用元の論文を調べてみてください。

 

動画でも解説しています。

www.nicovideo.jp

 

目次

  1. 幸福度との関連を調べた項目
  2. お金と幸福度の関連性サマリ
  3. 詳細結果紹介

3-1 収入と幸福度

3-2 お金の使い方(支出と貯蓄)と幸福度

 

1.幸福度との関連を調べた項目

お金は基本的に「得る、使う、貯める」を考えれば網羅できます。

得る「収入」は

①年収がいくらか

②周りと比較して収入は多いのか

③将来への期待

の3項目の幸福度との関係を把握します。

 

使う、貯めるでは

①他人への消費

②自分への消費

③貯蓄

の3幸福度との関係を把握します。 

 

これら6項目と幸福度との関係を把握することで、人生における「お金幸福度」の関係を網羅的に評価できると考えてます。

 

2.金と幸福度の関連性サマリ

下の画像に簡単に結論だけを示しています。

 

3.詳細結果紹介

3-1収入と幸福度

年収

左のグラフと右のグラフはどちらも縦軸が幸福度で横軸が年収になります。

年収と幸福度

どちらの調査でも年収500万円程度までは右肩上がりに幸福度が上がっています。

その後1000万円まではほとんど横ばい

1000万円以降は左の調査ではどんどん下がっていきますが、右の調査では上がったり下がったりといった感じです。

おそらく1000万円以降は調査対象者が少なく、ブレが大きいものとなっていると考えています。

 

周りとの所得比較

続いて、年収の絶対値ではなく、相対比較になります。人は他者と比較してしまう生き物ですので、周りの人と比べて高い方がいいのか低い方がいいのかに着目しました。

結果としては自分の方が周りの人より生活水準が低いと感じている人は幸福度が低く

自分の方が高いと感じている人は幸福度が高い結果となりました。

ちなみに点線のアメリカはのデータでは、周りの人より高くても低くても幸福度が下がっているので、国によって違うのは面白いですね。

 

将来への期待

将来への期待については、まず幸福感を調査した際に、何を基準に幸福感を判断しましたかという設問に対する回答を見てみましょう。

幸福感を判断するのに重視した基準では、自分の理想との比較 と 将来への期待・不安が共に60%を超えています。
幸福感を判断するのに重視した項目では、家計の状況健康状況家族関係60%を超えています。

このことからも、幸福感には将来性を重視する人が多く、収入などの家計の状況も重視されるため、多少強引ですが将来の収入も重視する人が多いことが想像できます

実際想像してみても、将来年収が全く上がる見込みがないとか、減る見込みの場合幸せは感じにくくなってしまう気がします・・・

 

このように、幸福度は人によって変わりますが、下の図の論文では3つの種類に分けることができると論じています。

現状幸福派:過去から現在までの自分の生き方の結果としての現状を評価する

経済幸福派:お金さえあれば幸せになれるという金銭的、物質的な豊かさを評価する

期待幸福派:将来に期待や希望を持っていることを評価する

 

将来を重視する期待幸福派の人たちが27%いることが示されています。

 

3-2お金の使い方(支出と貯蓄)と幸福度

他人への消費

自分への消費

ここからお金の使い方にフォーカスしていきますが、まずは消費の総量幸福度の関係を見ていきましょう。

生活者データ・ドリブン・マーケティング通信より https://seikatsusha-ddm.com/article/13188/

幸福度が低い群では平均消費額が227万円と低めではあるものの、幸福度が高い群と普通の群では消費額はほとんど変わりませんでした

消費額が低いと幸福度が低い傾向はあるものの、それ以降は幸福度とは関係が無いということがわかりました

 

続いて家計支出の項目と幸福度の関係を調べた調査では、最も幸福度の関連性が高い支出はプレゼント支出でした。

幸福度が低い群に比べ、高い群はプレゼントの支出回数が1.6倍だったそうです。

そのほかの幸福度と関連が大きかった項目は、旅行、子供関連、飲み会等でした。

どれも自分への消費というよりは、誰かのため、誰かと一緒に楽しむための消費が多い傾向ですね。

 

他の実験では、5ドルをあげて「今日中に使い切ってください」と指示を出した群と20ドルあげて同じように指示を出した群に、お金を使い切った夕方に幸福度を調査しました。

その結果、5ドルもらった人達20ドルもらった人達幸福度の違いはありませんでした。

一方お金をどう使ったか幸福度に影響があり、自分にお金を使った人たちは幸福度は上がりませんでしたが、他人へお金を使った人は幸福度に良い影響がありました。

 

プレゼントをあげたとき、ポジティブな感情が生まれ幸福感が上がりまた他人への支出が多くなるというサイクルが形成されるのではないかと言われています。

 

貯蓄

最後の項目は貯蓄と幸福度との関係です。こちらのグラフも縦軸が幸福度で横軸が金融資産額です。

金融資産500万円までは増えるほど幸福度があがり

500万円から2000万円まではほとんど変化はなく

3000万円を超えると、また大きく幸福度が上がっています

 

1億円を超えると大幅に下落していたりもしますね。

 

まとめ

年収や貯蓄は500万円までは多くなればなるほど幸福度が上がりますので、現在それ以下の人はそれを目指すのは効果があるでしょう。

 

しかし、ある程度お金に余裕ができたら使い方をよく考えてみましょう。赤の他人にお金を配るのではなく、お世話になっている人へプレゼントを買ってみましょう。

マインドは将来は楽観視し、他人と比較する時は「あの人も頑張っているから私も頑張ろう」とか「あの人は大変そうだな、自分は恵まれているな」などポジティブな比較をしましょう。

 

一度しかない人生なので、みんな幸せに生きてください!

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